カレンダー2021
見えないユニットの空間
大切にしている事
ここ、サンビレッジ大垣では、「見えない空間」を大切にしています
介護現場では「見守りの大切さ」はよく言われることですが、
「見えない空間」とは、どういうことなのでしょうか?
「見守り」とは、じっと凝視すること、四六時中、監視することではありません。
「見守る」とは無事であるように注意しながら見る。なりゆきを気をつけながら見る、という意味があるように、介護に携わる専門職として、ご本人の生活課題や生活上のリスクを把握しながら、焦点を絞り観察していくことが重要になります。
そして利用者は、日々の大半の時間を施設で過ごします。
こうした生活で常に人目にさらされるのは、ストレスに繋がり兼ねません。
空 間
人目を避けられる空間がご本人の部屋以外にもあること
トイレや洗面等、人から見られたくない行為については、人目につきにくい場所にあること
ユニットという小集団ではあれ、図らずも赤の他人同時が共同生活を営むこととなった中で、このような空間上の配慮は、ご本人の安心や居心地の良さにつながるのではないでしょうか。
「見えないと職員さんは心配じゃないですか」という声も伺います。しかし、いくらオープンな空間であっても、職員の真後ろなど死角は必ずあります。転倒しそうな利用者が見えていても、2mも離れていれば、転倒を防ぐことはかなり難しくなります。ウロウロと落ち着かない利用者を見ていれさえすれば、落ち着かれるか、というと、全く効果はありません。